誰にでも新人時代はあったのです(50代からの英語多読28)

2022年6月24日

50代から英語を独学でやり直しているおとぴんです。

現在の英語力はTOEICスコア575(リスニング300 リーディング275)です。

6月試験のTOEIC申し込みは、抽選の結果、無事に受験できることになりました。

初めて受験した前回に知りましたが、申込=受験OKではなく、あくまでも抽選という形なんですね~。

就職や進学等でスコア提出が必要な場合に、ギリギリのタイミングで受験しようとすると、試験場所によっては「お席のご用意できませんでした」となる可能性ありそうなので、地味に要注意ポイントかもですね。

「Pocket Readeres」シリーズ③

コスモピア・イーステーションより転載(許諾済)

前回より引き続き「Pocket Readeres」シリーズで、主人公であるフレッシュな「私」がビジネスパーソンとして順調に成長して、気分良く読めることを期待しております(笑)

しかし、実際の会社では悪い人も中にはいて(泣)、順調すぎると面白味に欠けるところあるのですが、今回はそのあたりどうなるのでしょう?

あらすじと感想など

あんまりわかってなかったのですが、主人公である「私」は、日本にある外資企業「ABC コンビニエンスストア」に就職しており、社内で英語を使っているという環境のようです。

今回は、海外からのゲストを日本を舞台にオモテナシする話となります。

具体的なミッションは、アメリカからのABCのコーチを東京で迎えて京都での研修に送り出し、その前後の東京滞在で、「私」が観光等のオモテナシをする2泊3日の行程です。

道が分からない外国人

今回もリアルな悪夢を見て事前の予行演習をするのかな~と思っていましたが、今回は同僚のタナカさんが過去にやらかした悲惨な経験談を聞く形でした。

フィクションの世界と言ってしまえばそれまでですが、タナカさんは、同様のケースで過去にやらかした恐るべき失敗の数々である「what not to do」を、これでもかと「私」に笑いながら教えてくれるのです。

タナカさんの失敗は、飛行機の到着は羽田空港なのに成田空港へ迎えに行き、結果としてゲストを大幅に待たせたことから始まります。

空港

ホテルまでタクシーを使わず、長旅で疲れているゲストを混んでいる電車に乗せて立たせ、タナカさんは「small talk」でゲストを和ませることもせず、一人スマートフォンを見ながら眠りに落ちます。

タナカさんが適当に予約したホテルは駅からかなり遠く、建物設備が古くてWi-Fiもなく、ノンスモーカーのゲストに喫煙ルームを割り当て、レストランも予約していなかったため満員で入れず…。

この調子でドンドン「what not to do」を積み重ねていき、タナカさんなりの気遣いもすべて空回りして、ゲストのオモテナシは大失敗となったワケです。

てへぺろ

一つでもあったら青くなってしまうレベルの失敗ですが、これだけやらかして平然と笑えるタナカさんの強いメンタルが、逆にうらやましくなってしまいますね(笑)

もちろん、タナカさんの体を張った「what not to do」の教訓を聞いた「私」ですから、見事に今回のミッションをやり遂げるのですが、タナカさんがあまりに気の毒すぎて…。

社内接待も勉強のうち?

ところで、私自身が社外の方を接待したり、接待されたりの経験はあまりないのですが、若いころには社内接待、いわゆる偉い方の懇親会セットなどは良くやりました。

今でも新入社員の場合などに、忘年会や新年会などの節目イベントの幹事を任されることも多いかと思います。

幹事

私も若い頃に幹事を任された際、正直なところ、「しょうもない雑用の押し付け」だと思っていました…。

飲み会のセットが自分の仕事だと本心で思っていないので、どうしても「やっつけ仕事」となり、準備に割く労力や手間を嫌って、結果として不満足なイベントとなったことも何度かありました。

なので、「Entertaining Overseas Visitors」でのタナカさんのような失敗が、程度の差はありますが、自分にもあったわけです(苦笑)

失敗した人たち

こういった失敗を重ねたことで、「こんなことではイカンな~」「せっかく集まったみなさんに気持ちよく過ごしてもらいたい」というオモテナシの気持ちを徐々に持てるようになってきました。

オモテナシは仕事にも?

そのオモテナシの気持ちは、実は仕事において、報告資料の場合の「読みやすさ」や「ボリューム感」に、プレゼンの場合に「理解に必要な間」や「聞きやすいスピード」等の配慮につながったような気がします。

分かりやすいプレゼン

何が言いたいかというと、今でも若い世代の人へ、飲み会を含めた雑用が行きがちだと思いますが、雑用と腐らずに、関係者の気持ちに寄り添うという練習に少しでもなれば良いな~と思うワケです。

一世を風靡したサラリーマン金太郎で言うと、嫌がらせのように鉛筆削りを命じられても、金太郎は腐らず、使う人の気持ちになって削り続けて社員に感謝されるエピソードがあり、これもオモテナシなんだと思います。

こういったことが日本の生産性を下げている気もしますが(笑)、仕事に限らず、オモテナシの気持ちは持ち続けていたいと思っています。

今日の多読リスト

さて、「Entertaining Overseas Visitors」を含めて、今日読んだ本のリストです。

タイトルYL総語数累計
Entertaining Overseas Visitors2.55,352230,275
First Business Trip Overseas2.54,941235,216
The Office Conflict2.55,500240,716
The Product Launch2.54,943245,659
The Mentor2.55,862251,521

「First Business Trip Overseas」では、前回とは逆に「私」が海外出張を行う話なのですが、ここでもタナカさんがシッカリ登場します(笑)

やってはいけない「what not to do」経験談を、タナカさんにヒアリングするように「私」は上司から指示されるわけですが、やはりタナカさんは笑顔で、自らやらかした失敗を「私」に語ってくれるのです。

海外出張の目的は、ロンドンでの会議に出席して情報を取ること、イギリス支社に立ち寄って、マーケットや新商品の開発状況を聞いてくることの二つなのですが、タナカさんはどちらもうまくいきません。

出張する人

海外出張なのにパスポートを忘れるところから始まり、飛行機の中では眠らずに延々と映画プログラムを楽しんで…という、最初から飛ばしまくりです(笑)

空港で荷物がなくなるという不運はあるのですが、あまりにも自滅パターンが多くて、タナカさんの会社での立ち位置が不安になるほどでした(笑)

仕事はできなくても強い心臓で、笑顔が素敵なタナカさんなのですが、次の「The Office Conflict」では、急におかしな行動が始まります。

会社の困った人

デスク不在時に彼あての電話を代わりに取ったことで怒り出したり、不可能な量の仕事を急に「私」へ押し付けたり、「私」のアイデアを盗んだり、挙句の果ては無視や「私」のモノを盗んだり…。

前回までの、失敗しまくりだけれどもニコニコとして対応してくれていたタナカさんはどこにもいません。

怒る人

ちょうどその時、人事部が開催していた社内トラブル研修会に「私」が参加して事態は動き始めるのですが、タナカさんの運命や如何に…。

この本でのABCコンビニのように、人事部がサッと動いてくれるのはありがたいのですが、現実では証拠の弱い水掛け論もあって、事実関係を特定してキレイにジャッジできることのほうが少ないように思います。

程度の差はあるのせよ、タナカさんのような困った人も職場にいるでしょうから、異動時期までジッと耐えるのが世の常かもしれません。

人間関係の重荷

ある程度の理不尽をグッと飲み込むのが「大人になる」ということなんでしょうね…(泣)

次の「The Product Launch」では、新商品の開発をタナカさんに代わって任せられた「私」が、またまたタナカさんの引き起こした過去の「what not to do」を教訓に、バリバリと仕事していきます。

かわいそうなタナカさんです…。

指導役は難しい…

シリーズ最後の「The Mentor」では、リアルな悪夢やタナカさんの「what not to do」を教訓として、「私」がシッカリと実績を積んだことが評価されて昇進するお話です。

昇進に伴い、スタッフが「私」の下につけられるのですが、その指導役も任されます。

先輩と後輩

指導の教材はやはり、今や伝説となったタナカさんの失敗談で、彼が数年前に女性社員の指導役を任された際には、コンプラ事案まで様々にやらかしています。

例えば、会社の同僚を呼んでバーベキューをすると偽って、休日に、自分の家に新人女性社員を一人で招待するという、今のコンプラ時代にありえないことをタナカさんはしていたのです!

採用なんかもそうでしょうが、人の内心を見抜くのは至難の業ですね…。

詐欺師

さて、今日で25万語に達して、ゴールまでの4分の1、折り返し地点までの折り返し地点(?)までやってきました。

しかし順調な多読生活は、自分の興味や相性に会った本との出会いによる部分が大きいですので、興味を持てる次のシリーズ探しがまた始まります…。

50代から独学で始める英語多読29

英語

Posted by おとぴん