マンションにはトラブルがつきもの？マンション購入時は管理会社のチェックもお忘れなく。
前回のボヤキと違って、今日のボヤキは多少は（？）タメになる話かもしれません。
みなさんはこれまで、近隣からの騒音問題で悩まされたことはないでしょうか？
マンションの騒音問題は難しい
特にマンションにお住いの方であれば、日常茶飯事のことかもしれませんし、まさに今、悩まれている最中の方もいらっしゃるのではないかと思います。
私は不動産関係の仕事をしていますので、現場にいたころは、しょっちゅう、騒音のクレーム対応に奔走していました。
しかし、特にマンションなどの集合住宅の場合、騒音の原因を特定すること自体が難しかったりします。
騒音元の特定も困難
苦情を申し立てる方は、原因となる場所を決めてかかっていることも多いのですが、鉄筋コンクリートの振動や騒音は、意外にも離れたところに原因があることも多いからです。
また、特定の部屋が騒音の原因だと判断できた場合でも、当人が認めない場合もありまして、こうなるともうどうしようもありません。
さらには、苦情を申し立てる方の主張が、必ずしも正しいとは限らず、現場で実際に音が聞こえた場合でも、一般的な生活音レベル以下だったりすることもあります。
騒音の判断基準は人それぞれ…
結局、騒音かどうかの基準は、一般的な時間帯での常識的な生活音以下かどうかになりますから、ハラスメントではないですが、受け取る側の判断によるところが多いわけです。
なので、被害を受ける側が騒音と判断すれば、それがいくら常識的な時間の生活音であって、「これは生活音ですからお互い様ですよ」と言ったところで、受け入れられないわけです。
例えば、夜勤の方などは、そもそもの生活リズムが違いますから、生活音の許容度に差が出てしまうことがあります。
戸建にも騒音問題あります
そういう状況をたくさん見てきたので、私は今、小さい戸建てに住んでいますが、実は戸建てでも騒音からは完全に自由になれません。
例えば、我が家の場合、休みの日に、隣の家のお子さんが、庭でバスケットボールの練習をすることがあり、ドリブルの音がよく響いてきます。
今日の記事を書こうと思ったのも、実はそれが直接のキッカケです（笑）
しかし、思春期の子供を持つ我が家からも、深夜に私の怒鳴り声が響いたりしたことも何度かあり（恥）、お互い様だと思っています。
隣は何をする人ぞ
一方、片方が高齢者世帯、片方が子育て世帯など、騒音の面でお互い様といえない状況であれば、「なんで私だけ…」となるのは世の常で、引っ越し前に可能な限り、家族構成などチェックはしておきたいものです。
また、生活音なら抑制することができても、割安な深夜電力を利用するエコキュートなどは、深夜にヒートポンプユニットが低周波音を出しますので、意図せず騒音を出す側になっているケースもあります。
集合マンションの場合、賃貸であれば最悪、引っ越しをすれば問題は解消しますが、分譲であれば簡単にそうも行かず、管理業者がいかに真摯に対応してくれるかに左右されることになります。
ボール遊びは許された場所が無難
ご参考まで、ボールを壁や床にぶつける音というのは、居住者からの苦情が本当に多いのです。
大きな壁にボールを投げて跳ね返ってくる遊びは、多くの人に経験があるものと思いますが、アレをマンションや団地の壁でやると、ほぼ間違いなく苦情が管理者に寄せられます。
騒音の原因が見えにくい部屋内の音と違って、原因がハッキリしていますから、苦情も言いやすいのですね。
なので、マンション屋外の共用部分やプレイロットで「ボール遊び禁止」とされていることが多いのです。
道路付近では飛び出しの危険性ありますし、ボール遊びについては、みなさんもご注意くださいね！
マンションは管理を買え？
そういうこともあって、昔から「マンションは管理を買え」と言われており、管理業者がどれくらい誠実に業務を行っているかというところが大事なポイントになるわけです。
しかし、管理業者も契約が長くなると「なれ合い」になって、修繕積立金が行方不明になるなどの大事件が起こりますので、管理組合がしっかり機能していることも前提となります。
さらにその管理組合も、役員の候補がおらず、長年、同じ人が理事長を続けているという場合は、不正の温床になりがちですから、結局は、組合員一人一人がいかに自分事と考えることかが肝になるわけです。
管理業者の使い込みなどは、実はニュースにもならないくらい発生していますので、分譲マンションにお住まいの方は、ぜひ一度、管理状況について確認されることを強くオススメします。
相次ぐ着服と横領犯罪（マンションNPOのHPより）
騒音問題はホントに難しいです…