50代オッチャンの考える「飲みニケーション」
今や、パワハラやセクハラなどの各種ハラスメントにも通じるネガティブなキーワードですよね。
「飲みニケーション」とか言ってること自体、日中の業務を通したコミュニケーションができない「無能」扱いされる面もあるかと思います。
しかし、あえて、オッチャンである私は言いたい!飲みニュケーションは完全なる悪なのですか?
飲み会が嫌いでした
自分の20~30代の頃を思い出すと、お酒に強くない体質もあって、飲みに誘われることが嫌でした。
自分も嫌だったんかい!という突っ込みは当然ですが、本当に、心の底からイヤでした。
誘われる雰囲気を何気に感じると、さりげなく席を外して、トイレなんかで時間を潰したりしたことも…(笑)
夜の飲みだけでなく、当時はお昼ごはんも一緒に行くことが多かったですから、面倒で堪らなかったですね。
嫌な理由ですが、それこそ世間で言われているとおり、うわさ話や悪口、自慢話に付き合わされ、相槌を打ちつつ、コップのお酒にも気を使って、時間もエンドレス…というところですよね。
本当にクダラナイと感じていました。心身ともに疲れるサービス残業ですよ。
40代は、多少の役割を担った社畜でしたので、社内の調整事も多く多忙で、上司から誘われると、逆にこちらが愚痴を言っていたような気がします。
それこそ、アルコールの力を借りて、上司に対してモノ申すというかなんというか…。
当時は、自分が若いスタッフから飲みに誘われることあっても、自分から誘うことは、自分の苦い経験からしてもなかったですね。
飲み会はパワハラ?
自分の過去を振り返ると、上司から飲みに誘われることは、自分の意志に沿うものではなく、パワハラの要素すらあったように思います。
なので、今の若いスタッフが、飲みに誘われることだけで、嫌だと思ってしまうのも良くわかります。
しかし、自分の中では、すべての飲み会のお誘いが嫌だったわけではありません。
数は少ないですが、相性が良かったり、尊敬できたりする上司も時にはいて、そんな上司から「たまには行こか~1時間1本勝負な~」とか誘われるのは、嫌ではなかったですね。
自分のことを気にかけて誘ってくれていることが分かるからです。
実際にそんな時は、仕事での行き詰まりや悩みへのアドバイスがあったり、案件に係る上席との面倒な調整を引き受けてくれたり、あるいは単純に私を励ましたりもしてくれてました。
なので将来、自分が誰かを飲みに誘うことあった時は、この人をモデルにしたいな~と思っていたくらいです。
ちなみに、1時間1本勝負というのは、1時間で飲み会をお開きにするね~という意味で、誘われた時に守られた経験はないですが、私から誘う時は守るようにしています(笑)
勤務時間中のコミュニケーション
もちろん、やろうと思えば、同じことが勤務時間中にもできるわけです。
実際に私もそのようにしたことあるのですが、今度は、「おとぴんさんは、Aさんとよく個別のミーティングしてますね~」とか言われたりして、それはそれで別の波風が起こることがあります。
他のBさんやCさんとは、日ごろのコミュニケーションが取れているので、個別のミーティングをする必要はなく、Aさんとは足りないから、Aさんとやるわけです。
今はコンプライアンスもありますし、プライバシーにも配慮して個室でやるわけですが、かえってそれが目立ってしまう面もあって…。
Aさんだけでなく、BさんもCさんも全員と「1on1ミーティング」をやれば良いのは分かりますが、スタッフが多くなると現実的に難しい面もあります。
自分のマネジメント能力不足を認めた上ですが、相手が飲める場合は「じゃあ今晩、1時間1本勝負でどう?」とか言いたくなっちゃうんですよね~(泣)
管理職は管理できる人?
人との関係性はちょっとしたことで変わりますし、仕事は人との関係性が大きいですから、良くも悪くも社内調整の多い日本では、人との関係性で仕事の成果が左右される面もあります。
自分の会社しか知りませんが、多くの会社でも、プレイヤーとしての評価を受けた結果、マネジメント業務をするようになっていくのではないかと思います。
つまり、マネジメント能力を認められてマネージャーになる人ばかりではないのではないかと。
もちろんマネジメント研修など用意されている企業も多いでしょうが、多くの場合、マネージャー任せになっているのが現実ではないでしょうか。
管理職になりたくない
その結果の一つが、管理職になりたくない若い人が増えているという現状になっているのかもしれません。
管理職になりたくないから管理職の求心力が下がっているわけでもないでしょうが、管理職の背負うデメリットに、もう目をつぶれなくなっているような気がします。
もうこの際、スタッフとのコミュニケーションは重要なマネジメントですから、そろそろ、年に数回くらいは、賃金が発生する飲み会やランチミーティングの負担を会社には本気で考えてもらいたいと思うのです。
仕事としての飲み会orランチ会
もちろん、正規の就業時間外ですから、完全な自由参加が絶対条件になります。
これまでも、若いスタッフと飲む時に割り勘などしたことないですが、さすがに残業代まで出せないです…。
仕事だと割り切れると、例え50代オッチャンからのアドバイスが、いかに相手のことを考えてようと、余計なお世話だとしても、仕事として多少は受け入れやすくなるのではないかと思うのです。
「飲みニュケーション」や「ランチミーティング」を完全否定するのではなく、自由参加を前提条件とした上で、参加者の賃金発生を認める新しい制度ができれば良いな~というのが今回の私のボヤキです!