アマチュア無線技士(4級)はどうでしょう?(50代からの資格取得)
はじめにお断りをしておきたいのですが、今回は薄~いお話で、専門的な内容はほぼありません(笑)
ただ、ウチの4人家族全員がアマチュア無線技士4級の資格を持っており、複数のハンディ機で運用することがありますので、今回はアマチュア無線の、ほんの入り口の話をしたいと思います。
資格取得の経緯
もう10年以上前のことですが、私はある趣味の集まりに参加しており、そこは携帯の電波が入りにくいエリアのため、アマチュア無線が活発に利用されていたことがキッカケです。
しかし携帯電話がこれだけ普及していますから、今さらアマチュア無線?という疑問はあるかもしれません。
実際、大手の携帯キャリアであれば、人口カバー率は100%近くあるものと思いますが、少し山に入っただけで電波が入りにくくなる経験をされた方も多いのではないでしょうか?
通信可能エリアが広いとされるドコモでも、サービスエリアマップを見ると、山間部を中心にエリア外となっている場所が意外にあります。
企業としても、人の活動が少ないエリアでの基地局設置は、投資効率が悪いでしょうから当然なのでしょう。
このため、街中での必要性は全くないのですが、場所によっては携帯以外の通信手段の必要性があるわけです。
通信手段としてはアマチュア無線以外にも、免許不要な「特定小電力」トランシーバー等あるのですが、通信距離が長いことから既に仲間内で運用されているアマチュア無線のハンディ機を購入することになりました。
私が初めて購入したハンディ機はこちらですが、まだ現役で売っていて驚きです…。
本来の楽しみ方
アマチュア無線は、「金銭上の利益のためではなく、 無線技術に対する個人的な興味により行う、自己訓練や技術的研究のための無線通信」とされており、業務で使ってはいけません。
つまり、「個人的な興味の範囲」で無線の利用が許されていることになります。
具体的には、機器やアンテナを調整して知らない人と交信し、交信記録が記載されたQSLカードを交換して楽しまれる方や、様々な条件のQSLカードを集めて各種アワード取得を楽しまれている方が多いようです。
というか、それが本来の楽しみ方の王道のようですが、知らない人と話すことは電話でも苦手な私にとって、そんなことは全く気が進みません(笑)
また、アンテナを自作したり、技術的な研究をされる方も多数おられますが、ド文系の私にとっては遠い世界の話で、世の中にはスゴイ人がいるな~と思うばかりです。
なので私のアマチュア無線は、もっぱら家族や身内での運用でして、本格的に楽しまれている方からすると「なんとモッタイナイ!」と呆れられるかもしれません。
なにしろ「個人的な興味」ですから、どうかご容赦ください(笑)
我が家での使い方
お手軽スマートホーム!で書きましたが、今は各部屋にスマートスピーカーを設置して便利に通話していますが、それまでは1階と2階のコミュニケーションには大声が必要でした(笑)
しかし、年額300円の電波利用料は必要ですが、通話し放題のアマチュア無線はこんな時にも役立ちます。
1階の妻から2階の私へ「こちらJO3×××、JP3×××応答してください。どうぞ。」
2階の私から1階の妻へ「JP3×××からJO3×××、何か用事ですか?どうぞ。」とかやって楽しむこともありました(笑)
なお、「JO3×××」や「JP3×××」は、各無線局に割り当てられたコールサインで、アマチュア無線の運用ルール上、不法局と誤解されないよう、一定間隔で送出する必要があるものです。
海で…
最近では船の釣りが多くなりましたが、以前は堤防釣りが専門でした。
この場合、50代からの趣味に堤防の釣りはどうでしょう?でも書きましたが、場所取りが大変なほか、ポイントを探るために広範囲を歩いたりすることがあります。
なので、家族や身内と一緒に釣行に行った場合でも、釣ってる場所がずっとバラバラということも良くあります。
そんな時、防水の無線機を利用するのですが、グローブをはめていても携帯電話と違って操作性が抜群に良く、さらに複数の無線機へ同時通話ができますので、情報共有が簡単にできるのです。
「こっちでナブラ(=小魚を追っていて大型魚が釣れやすい状態)が発生してるで~急いで来て~!」という感じですね。
また、何かの弾みでスマホを海へ落とされた方を、私は2度見たことがありますが、無線機と違ってスマホは情報の塊ですから、そのショックを想像すると金額以上の大ダメージがあるのではないかと…。
山で…
集団で歩くハイキングなんかでも使えますが、冬場はスキー場でも活躍します。
最近のスキー場は携帯の電波がしっかり入るところも多いですが、コースや地形によっては電波が不安定になることも良くあります。
また、スキーやスノボの場合は手袋をはめていますので、スマホを操作する場合は、手袋を外してからになることが多いのではないでしょうか。
そんな時、警察官が装備しているようなスピーカーマイクを胸元付近にセットすると、リフトに乗っている時だけでなく、滑走中でも簡単に通話を行うことができます。
なので、携帯の電波がつながるエリアであっても、目的によっては無線機のほうが便利に使えるわけです!
資格取得の方法
ところで、アマチュア無線4級の資格取得については、国家試験を受ける方法と、2日間の講習会を受講して終了試験を受ける二通りの方法があります。
自動車運転免許で言えば、運転免許試験場での一発試験か、教習所に通っての卒業試験という感じでしょうか。
講習会の場合は合格率90%以上という安心感ありますが、その分費用は割高で、日程も2日間が必要です。
一方で国家試験の場合は受験料だけで済み、しかも合格率は約80%ありますので、試験会場がお近くにあれば、私のオススメはこちらになります。
資格取得だけに狙いを絞るのであれば、以下の問題集だけで合格には十分な内容です。
しかし、試験に受かるだけでなく、シッカリと理論も納得したいという方には、別のテキストや講習会の参加が良いかもしれません。
息子も娘も、小学校6年生の時にこの本だけ2週間ほど勉強(=丸暗記)し、試験に一発合格しています。
「合格したら○○買ってあげるで~」とニンジンは用意しましたが(笑)
本人確認書類にも
正式には「無線従事者免許証」と呼ばれますが、免許証は総務省が発行するもので、実は本人確認ができる公的書類の一つに位置付けられています。
ただ、免許証に住所は記載されていませんので、住所を確認する目的には利用できませんが、パスポートや戸籍謄本などを請求する際の、本人確認書類としては使えることになっています。
このほかにも、郵便物の本人確認にも使えるので、いつか私宛の書留が送られた時に使ってみて、配達員さんの反応を見てみようと思っています(笑)
なお、免許証は一生有効で更新もないことから、小学生の時などに免許を取得された方は、再発行等しない限り写真が当時のままですから、これはこれで一生使える面白ネタになるのではないでしょうか(笑)