ホームステイを疑似体験(50代からの英語多読25)
50代から英語を独学でやり直しているおとぴんです。
現在の英語力はTOEICスコア575(リスニング300 リーディング275)です。
2月のTOEIC初受験で、圧倒的な語彙力不足を自覚してから、DUO3.0で集中的に語彙力強化(ボキャビル)中ですが、最近は通勤と寝る時に聞くだけのことが多く、ちょっと緊張感なくなってきたな…と。
想定よりだいぶ早いけど、次のTOEICを申し込んで、自分を追い込むしかないかな??
二つの「Readers」
前回ご紹介した「キリン読み」と「パンダ読み」もそうなんですが、多読本を選ぶ際に、二つの「Readers」があることを私は知りませんでした。
コスモピア・イーステーションでの【多読に役立つ資料コーナー】に以下の記載がありました。
GR(Graded Readers)
使用する主要な単語を制限し、全体の量や文法事項を調整し、英語学習者が辞書無しで読書を楽しめるように工夫され た多読用の英語教材。
LR(Leveled Readers)
英語を母語とする幼児~小学生向けに、段階的にレベル分けされた絵本。
GR と LR では、本の種類がまったく違うため、難易度の比較がしにくいです。そのため、多読の普及を目指す SSS 英語多読研究会では、日本人学習者のために、共通の尺度として、読みやすさレベル(YL と略します)を決めています。
コスモピア・イーステーションより引用
単語の少ない絵本なのに、やたら難しくて途中で投げ捨てた本の中には「LR」が入っていたみたいです。
「LR」では、本来の英語らしい表現が多いというメリットありながら、ストーリーの割に単語や表現が難しいことが多いという面もあるようです。
以前にたくさん読んでお世話になった「Foundations Reading Library」シリーズは「GR」でした。
そりゃ読みやすいハズですね!
「Graded Pocket Readers」シリーズ
何か面白そうな本ないかな~と、読みやすさレベル(YL)やタイトル、表紙の見た目から検索していたところ、ヒットしたのがホームステイものでした。
「Graded Readers(GR)」なので、読みやすいのではないかと期待してます。
オーストラリアのほかに、イギリスとアメリカの3か国分があり、それぞれのホームステイ疑似体験ができそうと、読む前からワクワクです!
何気に、読みやすさレベルが「2」を超えていますが…。
あらすじと感想
大学への入学が決まって、入学までのんびり過ごそうとしていたユウコでしたが、お母さんから合格祝いとして、オーストラリアへ3週間のホームステイをプレゼントされ大喜びします。
親友のマリも同行することになり、マリはユウコと比べて心配性&消極的ですが、オーストラリアでの様々な出来事を通して、それぞれが成長していくお話です。
学校の初日から、バス停を下り損ねてしまって、道に迷ってしまうエピソードもあったり、日本のボーイフレンドのつまらない嫉妬に振り回われたりしますが、ホストファミリーは優しく、時には厳しく彼女をサポートしてくれます。
3週間の外国生活を通じて、もどかしい部分もありながら、一皮むけて自立した大人になっていく二人がまぶしすぎる!!
挿絵は一切なく、レベルがあがって6,745語のボリュームになり、行き道の通勤電車内30分では読み切れず、帰りの30分も利用して40~50分くらいかかりました。
分からない単語や言い回しもポツポツとありますが、「GR(Graded Readers)」のため、意味を取ることが難しいわけではありません。
むしろちょうどよいくらいの感覚です。
国内のネイティブ環境
ところでホームステイは、外国語の環境に飛び込んで語学力など磨くものですが、日本でも疑似的な環境があるのはご存じですか?
有名なところでは「インターナショナル・スクール」で、芸能人の方のお子さんが通っているケースなどあるようですね。
このほかにも最近は、授業として英語を教えるのではなく、ネイティブが常駐して日常の会話を英語で行う、民間の学童保育が人気になってきているようです。
学童保育というのはもともと、両親が共働きなどのために、小学校の授業が終わってから、17時くらいまで子供を学校敷地で預かってくれる施設ですが、昔は「公立」しかありませんでした。
しかし共働きが増えて、「公立」学童の定員問題のほか、預かり時間の延長、勉強を見てもらえたりするプラスアルファのニーズがあり、いまでは「民間」の学童保育も普通にあります。
その中で、ネイティブのスタッフを用意して、預かり時の日常会話を全て英語とする「民間」学童が出てきているということですね。
チラッと料金を調べると、なかなか恐ろしいコトになっていますが、将来の投資と考える保護者の方が多いのか、会員数は順調に伸びているようです。
インターナショナルスクールの場合、英語力は別として、国内での大学受験や就職には課題あるようですし、ホームステイの場合も長期間となると、当然コストも大きくなるわけで…。
学童保育の時期だけでも、英語耳と発音の基礎を作っておくというのは理にかなっているのかもしれません。
先立つものは必要ですが、英語の習得という面では、良い時代になったな~と心からウラヤマシイ…。
今日の多読リスト
「Homestay in Australia」を含めて、今回読んだ本のリストです。
タイトル | YL | 総語数 | 累計 |
Homestay in Australia | 1.8-2.2 | 6,745 | 152,491 |
Homestay in the UK | 1.8-2.2 | 8,239 | 160,730 |
Homestay in the USA | 1.8-2.2 | 7,416 | 168,146 |
「Homestay in the UK」では、大学1年生のジュンが、文化への興味があって、イギリスへ7日間のホームステイをします。
日本との違いだけでなく、アメリカ英語との違いもあって、また優しい人だけでなく、冷たい人も登場することから、臨場感たっぷりに物語が進みます。
前回のオーストラリアと違い、空港のチェックイン、飛行機の中、入国審査での細かいシーンがあり、毎回スムースにはコトが運びませんので(笑)、最後までハラハラドキドキ読むことができました。
「Homestay in the USA」では、19歳のマイが、初めての一人旅でJFK空港に降り立ちますが、ホストファミリーがおらず不安になっているところ、怪しげな人に声をかけられて車に乗せられそうになって…。
語学学校に通う中では、違う国からの生徒と知り合いになり、自己主張できなかった性格を、だんだんと変えていくようになります。
授業では、出身国の文化についてのプレゼンテーションをすることになって、9.11テロで被害を受けたワールドトレードセンターと、ある日本人の関係について熱く語ります…。
全体を通してですが、このホームステイシリーズは非常に面白く、同じ英語圏と言っても、ホストファミリーや学校生活の中で、それぞれに違った文化を知ることができました。
英語の勉強が進んだら、近いうちに、すべての国に行って体験してみたいですね!