アドセンス広告の審査に15回落ちた話【2022年】
みなさんは最近、「壁にぶつかったな~」と感じたことはありますか?
とはいっても、仕事や家庭での重大な問題という意味ではなく、TOEICで何点以上取れなくなったな~とか、資格試験で何回か続けて落ちてしまって…とかその程度の話です(笑)
私も50代オッチャンとなり、壁を感じても「あきらめる」ことがほとんどになりましたが、最近珍しく、壁を突破できた出来事がありましたのでご紹介します。
アドセンス広告
アドセンス広告という言葉自体はご存じないかもしれませんが、ほとんどの方は見られたことがあるネット広告だと思います。
その中でも、グーグルのアドセンス広告は「クリック報酬型」であって、多くのアフェリエイトのように「成功報酬型」ではないので、モノが売れることは条件になっていません。
当ブログでも、レンタルサーバー代くらい出れば励みになるな~と、モノを売る必要のないアドセンス広告を張ろうと思い立ったのが今年1月のことでした。
実際、初心者向けのブログ講座など見ていても、まずはアドセンス広告を張りましょうという、軽~い感じでアドバイスされているわけです。
もちろん、どのような広告であっても、広告を張るにあたって、掲載するブログの審査が必要で、広告主の立場を考えるとよく理解できるのですが、アドセンスの審査は想像よりもはるかに厳しい道のりでした。
厳しいというよりも、何が悪いのか詳しく教えてくれないシステムのため、自分で試行錯誤してみるほかなく、行き詰ってゴールを見通せない日々が続いたのですが、つい最近、本当にあっけなく合格しました。
ですので、少しでも誰かのお役に立てれば…と、その過程を恥ずかしげもなく公開します!
15回の討ち死にメール
まずは私の15回の討ち死にメール(=不合格通知)を見て笑ってください!
具体的には、以下の記載がメール本文にあります。
審査の結果、残念ながら、お客様のサイトは広告を掲載する準備がまだ整っていないようです。サイトに広告を掲載できるようにするには、いくつかの問題を解決していただく必要がございます。
Google AdSense より引用
さらに詳細を確認すると、準備が整わない(=審査に合格しない)理由は、「有用性の低いコンテンツ」のためと一刀両断されるわけです。
明確な審査基準が分からない…
さすがに有用性の高いブログと自分で思ってはいませんが(笑)、具体的にどこを直せば良いのかというヒントは全く示されないので、ネットで調べまくることになりました。
ネットでは「雑記ブログでも10記事もあれば余裕で合格!」や、「グーグルは疑問に応える内容を必要としており雑記ブログでは合格しにくい」などの情報が交錯して、何が正しいのか分からないのです。
オリジナルで高品質な記事を求められていることは、アドセンスの資格要件を見て分かっていました。
やむを得ず、調べられる範囲で調べ、直せる範囲で直そうと、合格までの道筋が全く見えない50代のチャレンジが始まったのです。
年を取ると、ここまで全否定されることが余りないので(=実際には審査基準によるもので決して全否定されていないのですが…)、なんかムキになった面は否めません(笑)
修正したことリスト
審査を申請した当初は、遅くとも2~3回で合格するだろうと完全にナメてましたので、毎回の申請ごとの修正ポイントをまとめておらず、おおむね5回ごとの修正ポイントですが以下にまとめました。
初回~5回目までの不合格
審査合格には設置が必須とされている、問い合わせ先やプライバシーポリシーなどは準備した上で申請しましたが、以下の修正を重ねるも、むなしくハジかれ続けます。
・カテゴリ数は多すぎてもダメということで、「英語」「趣味と資格」「家庭と仕事」の3つに絞って、それぞれに10記事以上掲載
・文字数も少なすぎてはダメということで、1記事あたり3,000文字以上にリライト
・ほとんどテキストだった本文を、読みやすさのためにイラストを適宜追加
・イラスト以外の画像が欲しい場合には、著作権をクリアできるよう「もしもアフィリエイト」の簡単リンクを張っていたのですが、審査の間だけでも外したほうがよいとの情報を信じて全削除
⇒最終的には色々とメンドクサくなり、簡単リンクを張ったまま申請して合格しました。
3回目くらいまでは、まだ余裕で不合格メールを受け取っていましたが、4回目くらいからは「アレ?何かおかしいぞ?」と思い始めます。
6回目~10回目までの不合格
記事数も50を超えていますし、内容がゴミだという理由ならどうしようもないな…と不安を抱えながら、それ以外で思い当たる原因を修正していきます。
・ユーザビリティも重要との情報を信じ、表示スピードの改善のため、画像を圧縮するプラグインを導入
・検索エンジンの認識やユーザビリティ向上のため、全ての画像ファイルにテキスト情報を埋め込み
・グーグルにインデックスされているページが意外と少ないことに気付き、クローラーに認識してもらいやすくするため、初めてXMLサイトマップを送信
・クローラが巡回しやすいよう内部リンクを充実させ、シェアボタンを含めて外部リンク切れを整理
・1行におさめるべきアドセンス審査用コードが、2行に分けられていることに気付いて修正
この時期、失意と諦めが混ざった気持ちになっており、「別にアドセンス広告を付けなくてもいいし~」と、「すっぱい葡萄」のキツネのような、自分を納得させようとする悲しい心理状態にありました(泣)
11回目~15回目までの不合格
記事数も60を超えてきて、今更ブログの方向性を変更(雑記⇒特化など)するのもシンドイので、最終的な不合格(=再審査の申請を断念)も考え出した時期です。
このため、ある程度気持ちを割り切って、攻略法に頼らないゲームのようなつもりで色々やってみようとか、質でダメなら量で勝負してみようとか、楽しく前向きに考え始めていました。
関係ないですが、初めて洋ゲー「トゥームレイダー」をヒントなしで遊んだ時、あまりにも何をしてよいか分からな過ぎて、途方に暮れたことを思い出したりもしましたね(笑)
この段階で修正した点は以下のとおりです。
・ネット情報では修正していなくても合格するとされていたインデックスエラーを解消
・グーグルのSite Kitというプラグインを導入した結果、アドセンスのコードが重複していたのを修正
・審査基準にはページビューも関係しているかもしれないと期待・妄想し、月間1000PVまで再申請を保留
⇒当然ですが、審査基準や月間1000PVには、なんの根拠もありません(笑)
・「50代から独学で始める英語多読○○」で統一していた英語カテゴリの記事タイトルが、コピーされた内容(=有用性の低いコンテンツ)と誤解された可能性を考慮して、全て変更の上でインデックスも再登録
・これに合わせて、英語カテゴリ内で使いまわしていたアイキャッチ画像を、それぞれの記事タイトルにあったものに変更
実は、英語カテゴリのコンテンツこそ、「検索した誰かの役に立たない」有用性の低いコンテンツだと自分では考えてまして、これでダメならいったん下書へ戻すことを考えていました。
しかし、15回目の不合格通知を受けたあと、「趣味と資格」のカテゴリにも同じように、「50代から独学で取得する○○資格」という、同じような記事タイトルが複数あったことに気付きました。
そこで、こちらの記事タイトルも変更の上でインデックスも再登録し、軽い気持ちで16回目の審査にエントリーしたのです。
16回目の審査で合格
これまでの審査期間は、いずれも1週間程度で、申請から1週間近くなるとソワソワしだしたものでした。
しかし最近では不合格通知が来ても、「ですよね~」と思うくらいの悲しい余裕までありましたが(笑)
今回は、再申請の翌日に、グーグルアドセンスからの以下のメールが!
合格通知の際は、(アドセンス審査では有名な)お姉さん画像付きのメールが来るものと思っていましたので、合格のメールだとは全く思えませんでした。
しかし、しばらくたってからこのページにアクセスすると、広告自動配信に設定してあったこともあって、無事に広告が配信されていることが分かり、ようやくチャレンジが終わったことを実感したのです。
…ということは、記事タイトルが不合格の原因だったんかいっ!!
自分が分かりやすいような記事タイトルを付けていたので、ユーザー目線に立っていなかったことはとても反省していますが、意外とこんなところにも原因があるんですね…(泣)
アドセンス合格を目指してネットをさまよっているとき、色々な原因があることを知りましたが、記事のタイトルが致命的だったという情報は見つかりませんでした。
なので、「オリジナルな記事を書いているのにアドセンス審査に通らない…」とお嘆きのみなさん、灯台下暗しで、記事タイトルが同じような表現になっていませんか??
イチからやり直せるとしたら?
今回、回り道をしたことで得られたコトも多々ありますので、不合格の連続が悪いことばかりだったとは思わないですが、申請を始めた当時の自分にアドバイスできるとしたら以下の3つですね。
特化ブログでスタート
最終的に雑記ブログにするつもりでも、アドセンス合格までは特化ブログでスタートするという選択肢もありでないかと思います。
人は何かを調べたくて検索するのですから、具体的な答えのある内容を用意したほうがよいのではないか、それは雑記よりも特化ブログのほうが向いているのではないかということです。
「今日はこんな英語多読の本を読みました」という記事より、「この資格にはこういうメリットがあります」という記事のほうが、読者がズバリ知りたいことではないかと。
もし16回目の審査も不合格だった場合、ほとんど日記と化している英語カテゴリの記事を下書きに戻して、特化(風)ブログへの変更を考えていましたのでギリギリ助かりました。
記事数は少なめで申請
記事数が多いと修正が大変なので、カテゴリ数は2、各10記事くらいで申請して、合格するまで徹底的に見直しをしたほうが迷走しないのかなと思います。
当初の申請はカテゴリ数が5、記事数が20くらいだったのですが、そのうち合格するだろうと、どんどん記事を増やしていました。
結果、記事数が多くなってきて、どこを見直せばよいのかが分かりにくくなり、なかなか見直す気力も出てきませんでした(泣)
記事数が少なければ、いったん公開した雑記系記事を下書きに戻して、特化(風)ブログに切り替えることも比較的容易だったと思います。
読者目線も忘れない
私の場合は、記事タイトルのつけ方がマズかったのですが、読者目線で読みたくなるタイトルや内容になっているかという、最も基本的なところにミスがあったワケです。
このブログは自分のための日記という面もありますが、分かりやすいイラストや、マーカー使いなんかもそうなんでしょうが、やはり読んでくれる人があってのブログですからね…。
アドセンスの資格要件にしても、「ユーザーが魅力を感じるものであることが必要」と明確に示されています。
自分ではできているつもりでも、なかなか客観視できない時ありますし、信頼できる第三者に見てもらって、辛口の意見をもらうという方法もアリなのかもしれません。
いや~アドセンス広告の審査を通して、今回は色々と勉強させてもらいました!!